南信州木楽日記

絵馬殿上棟

２月２４日、M邸の完成見学会は春一番が吹き荒れましたが、２０組の方に御来場いただきました。今回はダイレクトメールだけのお誘いでしたので、ゆっくり見て頂けたと思います。
今回、一番悩んだのが階段の手すり。階段側に迫り出すと階段が狭くなるので壁を手が入るだけカットしました。

大工さんには面倒を掛けましたが、思ったよりすっきり納まりました。

今週から近所の今宮神社「絵馬殿」の上棟が始まりました。

縁あって設計する事になったのですが、完全な伝統工法は初めてだったので何箇所か神社を実測して参考にしました。
柱に大貫を差して組み立てるのですが、組み上げるとびくともしません。

一間ピッチの柱と垂木の連続がきれいです。
大工職人の技が光る瞬間です。

今年２回目の見学会

今年２回目の住宅完成見学会を開催します。
日、時　平成２０年２月２４日（日）　AM１０時～PM5時まで
場所　　飯田市立石　Mさんの家

Mさんは農業を営む親世帯のお隣に住宅を構えました。建物は本宅とは別棟ですが、小さな子供さんと親世帯のつながりを重視したプランになっています。

玄関から紹介します。玄関を入ると飾り棚の向こうに坪庭を計画しました。

階段は余裕のある曲がり階段。鉄骨でスリムに造りました。

キッチンはオールステンレス製。使い勝手がよさそうです。

キッチン右手は勝手口、脱衣場につながっていて一周できるようになっています。行き止まりをつくらないプランは使い勝手が良いです。

二階の階段室に書斎コーナーを設けました。

書斎コーナーからは春になると母屋の桜が鑑賞できます。（これは去年の写真）

里山の原風景が今も残る三穂、立石地区です。ぜひ御家族で御来場下さい。

最後に地図です。三穂の小学校前が工事中ですので迂回してきてください。

梅花駅伝

２月１７日（日）、長野県南部地方の天龍村から阿南町で開催された「梅花駅伝」に参加してきました。
４０回も続く伝統ある大会で、実業団のチームや各市町村の選抜チーム、高校駅伝のチーム等、１１５チームが参加。あの佐久長聖高校も来ていました。
私が所属している「ランナーズヴェーブ・イイダ」も３チームエントリー、私は補欠の又補欠だったのですが、2番チームに３名欠員がでてしまいO監督から急遽出場要請が・・・。
この２番チーム、元々女性だけのチームでO監督としては大会に花を添え、RWIをアピールする予定だったのですが、もくろみ外れて中年男性３名＋女性３名の混合チームになってしまいました。
スタート前のメンバーの様子。私は１区なのでここからスタートして（スタートとゴールは一緒）裏に見える山を駆け上がり６．２K走ります。峠越えの一番きつい区間で有名なのです。（汗）全体では６区４０Kを走ります。

飯田線「平岡駅」前の最後の区間（６区）を疾走する実業団のチーム。さすがに速い！
優勝はやはり佐久長聖高校、タイムは１時間５９分２７秒でした。
ちなみに私のチームは３時間１５分２１秒で１０５位でした。６人共１Kを５分くらいのペースで走った事になり半分は初心者なので大健闘です。

私は午後３時から仕事（設計の打ち合わせ）が入っていたので、チームのゴールを見届ける事が出来ず一人早く帰る事に。道路は駅伝のため通行止めなので電車で帰りました。
のどかな平岡駅構内。この駅は温泉や宿泊施設も併設しています。

久々の飯田線。車窓から天竜川平岡ダムを撮る。この景色の中を走ってきたのですが・・・。

走っている時は夢中で景色を楽しむ余裕はありませんでした。

P.S　大会のボランティアスタッフに知人のOさんの姿が！驚きました。
Oさんのブログにも大会の様子が載っていて私の写真を撮ってくれました。
記念になるのでとてもうれしいです。ありがとうございました。

「顔の見える木材での家づくり」

２週間ほど前に林野庁から、「顔の見える木材での家づくり推進のため意見交換会に出席を」との依頼があり、内容が良くわからなかったのですが、他にも東京へ行く用事があったので出席する事にしました。
会場は赤坂の首相官邸のすぐ隣にある（財）日本住宅・木材技術センターの入っている建物。指定された時間より１時間ほど速く着いたので、早速首相官邸ウオッチング。もちろん厳重な警備で中には入る事は出来ませんでしたが、ぐるりと一周廻ってみました。

この角度は南側になると思うのですが、正面玄関とは反対側です。大勢のおまわりさんが警備していましたが、かなり接近してパチパチ写真を撮っても特に怒られることはありませんでした。
きっとおのぼりさんだと思ったんでしょうね。（ホントにおのぼりさんだけど）
肝心の会議ですが、各地方で地元の木を利活用しているグループや事業所の方々が５社（グループ）と林野庁、（財）日本住宅・木材技術センター、国交省のお役人の方々が数名出席されて、３時間ほど意見交換をしました。林野庁の方のお話だと「顔のみえる・・・」に登録されているグループは１５０社近くあるのだが、中々活発に活動しているところが少ない、国内各地域の川上と川下の木材流通を活発にするため、新たな展開を考えているので意見をとの事でした。このところ林野庁は「新生産システム」で、大手を中心にした大規模な木材流通ばかりに目が行っていると感じていたので心配していたのですが、小規模な地産地消のグループの必要性も理解されていて少しホッとしました。
驚いた事が一つ、私の隣に「熊本の杉・天然乾燥研究会」を主催している年配の方が座られたので、早速名刺を交換した所、新産住拓株式会社の小山会長さんでした。小山会長さんの御子息、小山貴史さんは「エコワークス」の社長さんでOM仲間。３月には小山社長を訪ねて熊本に視察に行く予定でしたので、事前にお話しが聞けてとても勉強になりました。
予定では一泊してSAREXの勉強会に出席しようと思ったのですが、そうも行かなくなりとんぼ返り。なんとか夜中に着く高速バスに乗り込んで無事飯田に戻りました。