2012年 12月 13日
森林づくり県民税の使い道 |
森林づくり県民税を財源とした施策について地域住民が意見を述べる場所として「みんなで支える森林づくり南信州地域会議」があります。私は4年前からこの会議の座長を務めていて、年に3回程現地調査を行っています。
第2回目は12月6日、泰阜村で行われました。
泰阜村稲伏戸地区ではこの財源を使って、集落周辺の里山の森林整備を行ったそうで、世話人の林さんからお話しを伺った。
一般的に里山の森林は戦後植林したケースが多く個人の山がほとんどだ。ところが所有者が高齢化したり、若い方が出て行ってしまったりで放置され、荒れた森林となり最悪の場合は災害の原因にもなる。都会にいる所有者に何とかしろと言ったところで個人では手の施しようもない。そんな里山の地主さんが一定規模まとまった場合、森林整備の費用がこの財源から出る。
ただし地主さん全員合意が条件になるし、境の確定から始まって不在地主さんの説得など地元の世話人の方には大変な負担が掛かる。
その部分はどの様に解決したのか林さんにお聞きすると、この地区の「掟」の話をされた。
稲伏戸地区では他へ移住する場合はかならず代理人を指名し、土地に関する問題が起きた場合は代理人に一任する事が「掟」なのだそうだ。法律的には権限は無いだろうがこの「掟」によってこの集落の里山は見事に再生された。
もちろんここまで来るには大変な思いをされたそうだが、祖先から引き継いだ山を守る事が出来、とても満足な顔をされていたのが印象的でした。
その後昼食のために訪れた左京川沿いの古民家。
泰阜村には天竜川に注ぐいくつかの支流があるが、その一つが「左京川」で私が20代の時「万古川」と共にあまご釣りに良く訪れた川でとても懐かしい。
でもその時はこの場所に民家なぞなかったはずである。
左京川は上流まで田んぼや畑はあっても民家は極端に少なく(3、4件しかなかったと記憶している)そのせいか透明度のとても高い川だった。
店のご主人に聞いたところ飯田線「温田駅」の近くにあった大正時代の古民家を移築したのだとの事。納得です。近くにはキャンプ施設と公園も出来、夏は観光客が訪れる様になったとの事で、この古民家も宿泊できるそうです。「左京の宿」
お風呂は懐かしい五右衛門風呂!
友人同士や家族でで静かに語り合うにはとても落ち着いた宿だと思います。
ぜひどうぞ。
第2回目は12月6日、泰阜村で行われました。
泰阜村稲伏戸地区ではこの財源を使って、集落周辺の里山の森林整備を行ったそうで、世話人の林さんからお話しを伺った。
一般的に里山の森林は戦後植林したケースが多く個人の山がほとんどだ。ところが所有者が高齢化したり、若い方が出て行ってしまったりで放置され、荒れた森林となり最悪の場合は災害の原因にもなる。都会にいる所有者に何とかしろと言ったところで個人では手の施しようもない。そんな里山の地主さんが一定規模まとまった場合、森林整備の費用がこの財源から出る。
ただし地主さん全員合意が条件になるし、境の確定から始まって不在地主さんの説得など地元の世話人の方には大変な負担が掛かる。
その部分はどの様に解決したのか林さんにお聞きすると、この地区の「掟」の話をされた。
稲伏戸地区では他へ移住する場合はかならず代理人を指名し、土地に関する問題が起きた場合は代理人に一任する事が「掟」なのだそうだ。法律的には権限は無いだろうがこの「掟」によってこの集落の里山は見事に再生された。
もちろんここまで来るには大変な思いをされたそうだが、祖先から引き継いだ山を守る事が出来、とても満足な顔をされていたのが印象的でした。
その後昼食のために訪れた左京川沿いの古民家。
泰阜村には天竜川に注ぐいくつかの支流があるが、その一つが「左京川」で私が20代の時「万古川」と共にあまご釣りに良く訪れた川でとても懐かしい。
でもその時はこの場所に民家なぞなかったはずである。
左京川は上流まで田んぼや畑はあっても民家は極端に少なく(3、4件しかなかったと記憶している)そのせいか透明度のとても高い川だった。
店のご主人に聞いたところ飯田線「温田駅」の近くにあった大正時代の古民家を移築したのだとの事。納得です。近くにはキャンプ施設と公園も出来、夏は観光客が訪れる様になったとの事で、この古民家も宿泊できるそうです。「左京の宿」
お風呂は懐かしい五右衛門風呂!
友人同士や家族でで静かに語り合うにはとても落ち着いた宿だと思います。
ぜひどうぞ。
by minoru-okura
| 2012-12-13 13:47
| 里山のくらし