2006年 11月 18日
林業改良指導員の仕事 |
長野県の各地方事務所の林務課には「林業改良指導員」(略してAG)が配置されている。
彼ら(彼女ら)の仕事は間伐の推進、指導、里山の利用、保全等の森林づくりの仕事から、林業後継者の育成、県産材の利用促進等、幅広い業務を行っている。
なんでこんな話題を取り上げたかと言うと、私はAGさんが取り組んでいる事業や活動が妥当かどうか評価する「評価委員」に任命されたのである。
頼まれると断れない性格が災いしてつい引き受けてしまったのだが、10月の後半から11月の初旬に掛けて、長野県の半分の地域を廻り各地のAGさんの活躍ぶりを視察することになった。
下伊那地方事務所管内(飯田市周辺)を皮切りに、上伊那地方事務所管内(伊那市周辺)、諏訪地方事務所管内(諏訪、茅野市周辺)木曽地方事務所管内(木曽、御岳周辺)松本地方事務所管内と計3日間を費やしての視察である。
木曽担当のAGさんは女性の方。彼女が担当した唐松の山(木祖村)にこれから入山します。
きれいに間伐されれ、地面に日が当たるようになった唐松林。AGさん達の思いが伝わってきます。木曽地方は桧で有名ですが、南の木祖村は唐松が多いそうです。(恥ずかしながら始めて知りました)こんな事も知らない私が林業のプロであるAGさんを評価するなんて・・・。
こちらの山は諏訪管内(原村)の唐松林。ある大手企業が間伐資金を提供、間伐された唐松(小径木)を製紙会社に運搬し(運搬費も企業が負担)できた紙を企業が使用する仕組みになっているそうです。企業の社員の皆さんも森林整備のボランティアに参加するため、大勢の方が原村を訪れるので村としても大歓迎だそうです。
各AGさん、山に対して思い入れの強い方ばかりで、本当にこの人たち公務員?(公務員の方すいません)と思ってしまうほど個性的な方が揃っていてとても驚き、又勉強になった3日間でした。
車中ずーと一緒だったのは委員長の植木教授(信大農学部)で、あきもせず話し相手になっていただいきありがとうございました。又機会があったら、中国の森林事情を詳しく聞きたいところです。
by minoru-okura
| 2006-11-18 11:20
| 里山のくらし