2008年 11月 10日
とやまの木で家をつくる会 |
11月8日、NPO法人「とやまの木で家をつくる会」のお誘いで富山市を訪れました。
副会長の安田さん(頼成工務店社長)はOMソーラー協会北陸ブロックの会長さんで会議等でいつも御一緒、その縁で大蔵建設、「伊那谷の森で家をつくる会(以下伊那森)」の地域材利活用の取り組みを発表してほしいと依頼されました。
南信州から富山市には車で長野市(中央道)ー上越市(北陸道)経由で4時間程かかりますが、東海北陸自動車道が7月に全通したので土岐市ー美濃市ー白川村経由で富山入りしてみました。結果は3時間半程で到着、白川村、五箇山の紅葉を楽しみながら快適なドライブを楽しめました。
指定された富山市職員会館に到着すると、富山の建築家の方、工務店、製材業者、県庁林務部の方など30名も集まっていて、1時間程私がパワーポイントを使って近状報告した後意見交換、情報交換を行いました。
NPO法人「とやまの木で家をつくる会」は「列島緑のネットワーク」に刺激され私共「伊那森」とほぼ同じ時期に(約8年前)発足、NPO法人も取得し活発に活動されている様で、会員数も我々の倍以上の方々がいますが、実際の着工棟数はなかなか増えないとの事です。
その原因として富山県が全国一の北洋材(ロシヤ材)原木輸入県で、200以上ある製材業者が全国の住宅メーカーへ製材品を供給している事が挙げられます。
そんな事から富山県あげて県産材に取り組むといった動きは鈍く「とやまの木で家をつくる会」が孤軍奮闘していたようですが、ここに来てにわかに雰囲気が変わってきたようです。
それは来年1月からロシヤ材原木の輸出関税80%が実施される事が確実となり、富山の大手製材業者は国産原木、北米原木に移行せざる得ない状況になってしまったからです。
国内産業育成のため原木ではなく製品化して輸出するロシヤの強い意志を感じます。
今年の初めからロシヤ材は20%、30%と関税が上がってきて製品価格に転嫁されてきたので供給量がだんだんと減って来ましたが、この動きが一気に加速しそうです。
そうなれば地道に活動してきた「とやまの木で家をつくる会」の関係者には大きなチャンス到来なわけですが、あまりに急激なため「資源獲得競争」「乱伐」に繋がるのではないかと逆に心配しています。
そこで会では12ha程の山を購入し、里山保全と間伐を両立させ身の丈にあった材の供給を図りその環を段々と拡げていこうと進めているようです。
長野県でもお隣の岐阜県に国の肝いりで大規模な合板工場が完成し原木の「資源獲得競争」がすでに始まっています。私と長い付き合いのある素材生産者にも合板用原木供給の打診が来ています。今後富山の製材業者も長野県の原木をターゲットにしてくるでしょう。
「伊那森」も地域材振興が順調に進んできたので活動も静かにしていましたが、日本の山に大きな影響を与えそうなこの動きに対応するため新たな活動を開始せねばと強く思い富山を後にしました。
PS 富山といえば日本酒。思いを共にする新しい仲間の話と日本海の幸を魚に富山の美酒を堪能した私でした。会長の池田さん、安田さん、会員の皆様大変お世話になりました。
写真を撮る暇が無く今回は文章だけです。(笑)
副会長の安田さん(頼成工務店社長)はOMソーラー協会北陸ブロックの会長さんで会議等でいつも御一緒、その縁で大蔵建設、「伊那谷の森で家をつくる会(以下伊那森)」の地域材利活用の取り組みを発表してほしいと依頼されました。
南信州から富山市には車で長野市(中央道)ー上越市(北陸道)経由で4時間程かかりますが、東海北陸自動車道が7月に全通したので土岐市ー美濃市ー白川村経由で富山入りしてみました。結果は3時間半程で到着、白川村、五箇山の紅葉を楽しみながら快適なドライブを楽しめました。
指定された富山市職員会館に到着すると、富山の建築家の方、工務店、製材業者、県庁林務部の方など30名も集まっていて、1時間程私がパワーポイントを使って近状報告した後意見交換、情報交換を行いました。
NPO法人「とやまの木で家をつくる会」は「列島緑のネットワーク」に刺激され私共「伊那森」とほぼ同じ時期に(約8年前)発足、NPO法人も取得し活発に活動されている様で、会員数も我々の倍以上の方々がいますが、実際の着工棟数はなかなか増えないとの事です。
その原因として富山県が全国一の北洋材(ロシヤ材)原木輸入県で、200以上ある製材業者が全国の住宅メーカーへ製材品を供給している事が挙げられます。
そんな事から富山県あげて県産材に取り組むといった動きは鈍く「とやまの木で家をつくる会」が孤軍奮闘していたようですが、ここに来てにわかに雰囲気が変わってきたようです。
それは来年1月からロシヤ材原木の輸出関税80%が実施される事が確実となり、富山の大手製材業者は国産原木、北米原木に移行せざる得ない状況になってしまったからです。
国内産業育成のため原木ではなく製品化して輸出するロシヤの強い意志を感じます。
今年の初めからロシヤ材は20%、30%と関税が上がってきて製品価格に転嫁されてきたので供給量がだんだんと減って来ましたが、この動きが一気に加速しそうです。
そうなれば地道に活動してきた「とやまの木で家をつくる会」の関係者には大きなチャンス到来なわけですが、あまりに急激なため「資源獲得競争」「乱伐」に繋がるのではないかと逆に心配しています。
そこで会では12ha程の山を購入し、里山保全と間伐を両立させ身の丈にあった材の供給を図りその環を段々と拡げていこうと進めているようです。
長野県でもお隣の岐阜県に国の肝いりで大規模な合板工場が完成し原木の「資源獲得競争」がすでに始まっています。私と長い付き合いのある素材生産者にも合板用原木供給の打診が来ています。今後富山の製材業者も長野県の原木をターゲットにしてくるでしょう。
「伊那森」も地域材振興が順調に進んできたので活動も静かにしていましたが、日本の山に大きな影響を与えそうなこの動きに対応するため新たな活動を開始せねばと強く思い富山を後にしました。
PS 富山といえば日本酒。思いを共にする新しい仲間の話と日本海の幸を魚に富山の美酒を堪能した私でした。会長の池田さん、安田さん、会員の皆様大変お世話になりました。
写真を撮る暇が無く今回は文章だけです。(笑)
by minoru-okura
| 2008-11-10 18:18
| 家づくり